梅シロップは水割り・ソーダ割り・お湯割りなどいろいろな飲み方で楽しめる季節のドリンクです。
年に1度の梅の時期には家庭で梅シロップを作る方も多いかと思いますが、自家製梅シロップの保存期間はどのくらいなのか、保存容器はどんなものを使えば良いのかまとめてみました。
目次
梅シロップの作り方
まずは梅シロップの作り方をご紹介します。梅には完熟前で緑色をした青梅と、完熟して黄色〜オレンジ色みがかった完熟梅がありますが、「どっちで作るのがいいの?」と思いませんか?梅シロップに向いているのは青梅と言われています。
ちなみに、完熟梅で作ると酸味控えめで優しい味わいになります。完熟梅は漬けている間に実が傷んでカビが生えやすくなるという特徴もあります。
さて、それでは青梅と完熟梅お好きな方で梅シロップを作ってみましょう!下処理のコツはコチラです。
梅の下処理でおいしく!
梅シロップを作る時は、まず梅の下処理・下ごしらえをします。
- 冷水で洗い1〜2時間水に浸けてアク抜きをする
- ペーパーや布などで水気をしっかりと拭き取る
- ヘタを爪楊枝や竹串で取り除く
- フォークで梅に何箇所か穴を開ける
- 梅を冷凍庫に入れて一度凍らせる
実は梅にはアクがあり、そのまま使うと”苦味・渋味・えぐみ”の原因となります。アクは青梅に多く含まれ、完熟するにつれ消えていくので完熟梅を使用する場合アク抜きは必要ありません。
アク抜きが終わったらヘタを取り除きます。ヘタ付きのままシロップにすると、こちらもえぐみの原因となるので全て取り除きましょう。爪楊枝や竹串を使うと簡単に取ることができます。
また、梅に水気が残っていると漬けている間にカビなどのトラブルとなるので、キッチンペーパーや布などでしっかり水分を拭き取るようにしましょう。梅に穴を開けるのは、梅エキスをより多く抽出するためです。
梅は冷凍しなくても作ることできますが、冷凍することで梅の細胞組織が壊れるため、より多くの梅エキスを抽出することができますよ!梅は数日で熟れて色づいてくるので、購入後すぐに梅仕事ができない時にもオススメです。
容器の下処理でカビさせない!
梅の下処理・下ごしらえができたら次は容器の準備です。容器の殺菌消毒はカビ予防になります。
梅シロップは保存中に容器の中がカビてしまうことも少なくありません。使う前に殺菌消毒することでカビを防ぐことができるので、必ず行いましょう。
プラスチック製の容器は熱湯により変形してしまうので、アルコールスプレーを使って殺菌します。
作り方の手順
梅と容器の下処理が終わったら、いざ梅シロップを作ります!他に必要な材料は梅と同じ量の氷砂糖で、梅の旬である5月下旬〜6月になるとスーパーにも並びます。梅シロップの作り方はコチラです。
梅シロップ作りのコツは、梅と氷砂糖が同じ量で層になるよう容器に入れていくことです。一番上は、梅ではなく氷砂糖で終わるようにしましょう。
飲み頃はいつ?梅はいつ取り出す?
ここまでの作業が完了したら後は待つのみ!飲み頃は10日〜2週間後となります。10日も立つと梅からエキスが出てしわしわになってくるので、梅を容器から取り出します。
梅には常在菌として酵母がいるため、10日以上保存容器に入れておくと発酵して小さな泡が出たり、梅の実にカビが生えることがあります。
「カビが生えた梅シロップは飲めるの?」と思うかもしれませんが問題ありません◎ カビが生えた梅を見つけたら取り出し、梅シロップを飲む前に1度鍋に入れて沸騰させると良いでしょう。
梅シロップの保存容器!100均もOK
梅シロップを作るのにオススメな保存容器は、100均でも調達することができます!ダイソー・セリア・キャンドゥなどの100均にあるものでできるので、コストを抑えることができますよ♩
瓶
一番オススメなのは密閉できるビンの容器です。上記写真のように、ガチャンと閉められるふた付きのものだど空気の侵入を防げるので、保存中のカビ対策としても良いでしょう。
ビンのメリットは、熱湯消毒できることや匂い移りがないことです。どっしりして安定感もあります。
タッパー
タッパーは少量でも作ることができる手軽さが星5つです。容器が浅いので、梅→氷砂糖→梅→氷砂糖という層を何層にも作るのは難しいですが、タッパーでも問題なく作ることができます。
プラスチックボトル
プラスチック製の容器やボトルは、100均に行くとかわいいものが沢山あります。深さの種類も豊富なので、大量の梅を使う時でも困りません◎
タッパーやプラスチックボトルなど、ガラス製以外の容器で作るデメリットとして匂い移りがあります。しかし、梅の匂いはキツくなく爽やかなものなので、あまり気にしてくても大丈夫でしょう。
梅シロップの保存方法・保存場所・賞味期限
つけた梅シロップを保存する時は、常温保存または冷蔵保存が基本となります。
常温の場合、日の当たらない冷暗所に置きます。しかし梅の旬は6月で梅雨の時期でもあるので、室内がジメジメとして暑いことも。暑さが気になる時は冷蔵庫に入れてください。
梅の下処理がしっかりできて容器が殺菌されている場合、梅シロップは1年日持ちさせることができます。梅の旬は年に1度しかないので、大量に作って時間をかけてじっくり飲むのもオススメです。
梅シロップは冷凍できる?
梅シロップは常温・冷蔵共に1年の賞味期限がありますが、それ以上に長期保存したい場合は冷凍保存も可能です。冷凍方法についてご紹介します。
梅シロップの冷凍方法
梅シロップを冷凍保存する時は、冷凍可能な容器に入れ、入れる量は8割ほどに抑えます。冷凍することでシロップが膨張するので、100%入れてしまうと容器が膨れてしまうからです。
まとめ
- 梅シロップ作りには、完熟梅より青梅が向いている
- 青梅で作ると酸味の強い爽やかな味わいに、完熟梅は優しい味わいに
- カビさせないためには容器の殺菌と梅の下処理を必ず行う
- 梅シロップの賞味期限・日持ちは、常温保存・冷蔵保存で1年!
梅シロップは下処理さえすれば簡単に作ることができるので、是非旬の時期に梅仕事を楽しんでみましょう。もしカビが生えてしまっても、カビやカビた梅を取り出し、一度鍋で沸騰させれば問題なく飲むことができますよ。