パイナップルは夏になると丸ごと1個やカットパインとしてスーパーに並ぶ夏のフルーツですが、保存中に変色したり白い粉のようなものが付いていたことはありませんか?
切り口が茶色・緑・白などに変色した場合、食べられるのでしょうか?
目次
白や茶色に変色したパイナップルは腐ってる?食べられる?
パイナップルは、カットパインとして保存することが多いかと思いますが、こんな状態になっていることがあります。
●白く変色している
●緑色に変色している
●カビが生えている
この状態が見られたパイナップルは、腐っているケースとそうでないケースがあります。
腐っている時は、“黒や茶色に変色している”場合や、“カビが生えている”場合、そして“白く変色している”場合です。
パイナップルが緑色をしているのは、完熟する前に収穫された可能性があります。
しかしパイナップルは追熟しない果物なので、常温保存のまま待ってもそれ以上熟れて黄色くなることはありません。購入後は早めに消費しましょう。
パイナップルは腐るとどうなる?見分け方
では、パイナップルが腐るとどうなるのでしょうか?傷んだパイナップル・腐ったパイナップル・劣化したパイナップルの見分け方のポイントを「味・見た目・臭い」別にチェックしてみましょう!
腐ったパイナップルの味
腐ったパイナップルは、食べると甘みが薄く酸味が効いた酸っぱい味がします。本来のトロピカルな味は消えてしまいます。
見た目で腐っていることに気づくのがBESTですが、万が一食べてしまった場合、このような味に変わっているので注意しましょう。
腐ったパイナップルの見た目
腐ったパイナップルの見た目には、色々なパターンがあります。
●ぶよぶよして柔らかい
●水が出てびちゃびちゃしている
●果肉に透明感がある
●ねばねばして糸を引いている
●カビが生えている
カビが生えたり変色しているのは腐っているとすぐにわかりますが、パックから出したら汁気が出てびちゃびちゃになっていたり、持つと凹むほどぶよぶよして柔らかい場合も腐っています。
腐ったパイナップルの臭い
腐ったパイナップルは、生ゴミのような臭い・甘ったるい臭い・酸っぱい臭いがします。
臭いにはいくつか種類があり、腐って発酵することで甘みが強い臭いやゴミのような臭いに変化します。
食べられるパイナップルの特徴
腐っているのか食べられるのか、どっちなのかわかりにくいパイナップルの状態を解説します。それは“切り口の変色”と“白い粉”です。
切り口の変色
パイナップルはカットパインにして保存していると、切り口が茶色く変色することがあります。
この場合、腐っているわけではないので食べることができます。臭いや見た目に異常がなければ食べても問題ありません◎
白い粉はブルーム
パイナップルには白い粉のようなものが付着していることがあります。
ブルームはパイナップルだけではなく、葡萄など他の果物でも見られる現象です。果物が自分の身を守るために出したもので、食べても害はありません◎
舌がピリピリする
パイナップルは食べると舌がピリピリすることがあります。
プロメラインはキウイなど他の果物にも含まれている成分で、腐ったことによるものではないので安心してください。
しかし、アレルギー症状が出ることもあるのでピリピリを感じたら要注意です。パイナップルによるアレルギーについては、後ほど解説いたします。
パイナップルが腐る原因
パイナップルが腐る具体的な原因についてまとめてみました。みなさんのご家庭での保存状態はいかがですか?
パイナップルは冷蔵庫や野菜室に入れていれば、そこまで腐るまでの期間は短くありません。
しかし、口をつけたフォークでつついたパイナップルを保存した場合は、口の雑菌がパイナップルに付着しているため腐りやすくなっています。
また、カビは温かい場所を好むので、常温保存してしまうとすぐに腐る原因となってしまいます。
パイナップルの食中毒とアレルギー
傷んだパイナップルを食べることによる食中毒や、パイナップルアレルギーはどのようなものなのでしょうか?
食中毒
腐ったパイナップルにはカビ菌が付いているので、食中毒になることも。
多少の量では症状は出ないこともありますが、普段からお腹が弱い方や、体調不良で免疫が下がっている時は要注意です。
アレルギー症状
果物アレルギーには色々ありますが、パイナップルは特にアレルギー症状を発症しやすい果物です。
パイナップルアレルギーの原因は、タンパク質分解酵素の“プロメライン”です。プロメラインによって口や口周りに痒みを発症する“口腔アレルギー症候群”が起こります。
口の痒みは、症状が出るまでの時間が早いのが特徴です。症状が出た時の対処法としては、とにかく冷水で口をすすぐことです。
また、体質によっては蕁麻疹や腹痛・下痢を起こすこともあるので注意してください。特にお子様はアレルギーを発症しやすいので、たくさん食べさせないようにしましょう。
パイナップルを日持ちさせる保存方法・賞味期限
パイナップルを長持ちさせる保存方法と賞味期限について解説します。
保存方法
カットされたパイナップルを長持ちさせるには、乾燥させないよう切り口をラップで包みましょう。
また、丸ごとパイナップルの場合、甘みが底にたまっているので横向きに置いておくことで甘さを均等にすることができます◎
果物によっては数日常温保存することで追熟し甘さが増しますが、パイナップルは追熟しません。新鮮なうちに消費しましょう!
日持ち・賞味期限
パイナップルの日持ち・賞味期限はこちらです。
まとめ
- パイナップが腐ると…変色/カビ/ねばねば/ぶよぶよ/臭いなどが見られる
- 白い粉は”ブルーム”というパイナップルが持つ成分によるもので食べられる
- 舌がピリピリするのは、たんぱく質分解講師”プロメライン”によるもので食べられる
- パイナップルはアレルギーを発症しやすい果物なので要注意!
パイナップルは夏限定の果物なので、正しく保存して美味しく食べましょう♩追熟しないので、できるだけ早めに消費するのが吉ですよ!